フォトコンテスト結果発表
総評
今回、妙顕寺初の試みとしてフォトコンテストを開催させていただきました。
果たして本当に応募する方がいるのだろうか、やることに意味はあるのだろうか
などの心配はよそに、本当にたくさんの方にご参加いただくことができました。
普段から妙顕寺に勤めている我々も知らないような、
新たな妙顕寺の一面を皆様に教えていただいたような気がします。
たくさんのご参加、誠にありがとうございました。
不慣れが過ぎて、選考に時間がかかってしまいましたが
結果を発表したいと思います。
最優秀作品
こちらの作品を見たときにまず思ったのは、”ああ、こんなお寺いいな”でした。
春らしい穏やかな木漏れ日と、庭に静かに佇む一本桜を背景に
仲睦まじい姿を見せる親子、その姿をお寺が温かく見守っている。
そのようなことを思わせてくれる一枚でした。
そんなお寺になっていきたいとの思いから最優秀作品に選ばせていただきました。
優秀作品
こちらの作品は、”ザ・妙顕寺の春”を表している写真だと思います。荘厳な方丈(玄関)を春の桜が彩っていて青空との対比がとても美しいと感じました。見ていると、玄関の中に入っていきたくなるようなそんな写真だと思います。
正直に言うとこの写真を選んでいいか迷いました。直接的に妙顕寺の春を表すものがなかったからです。でもこの写真の美しさには目を見張るものがありました。水の波紋はとても奥ゆかしく見ているだけで清涼感漂う写真です。たかが手水、されど手水ですね。
妙顕寺の舞台は、お寺の中では珍しい構造です。そんな場所をライトアップさせていただいておりますがこの写真はまさに色彩美であると感じました。春の新緑と薄暗い夜空、山門のライトアップと舞台に散りばめられた明かりが絶妙にマッチしていると思います。
桜を使用したフォトフレームの中に鐘楼堂がたたずんでいる。とても絵になる写真です。鐘楼の荘厳な佇まいを周囲の桜が際立たせているように感じられます。鐘楼が桜の満開を知らせてくれているようにも感じられますね。
この写真を選ばせていただいたのは、見た瞬間、はかなくも美しい桜が本堂から後押ししてもらい、その花を美しく咲かせているようなそんな感情を抱かせてくれます。背景の本堂から「今年も綺麗に咲いたね、がんばったね」そんな言葉が聞こえてきそうです。
入選作品
この写真は構図が面白い。その一言に尽きます。斬新な発想、新たな妙顕寺の姿が垣間見れました。
勅願寺のあかしとも言える勅使門の姿を桜が邪魔をすることなく彩る。とても荘厳な勅使門が印象的です。
龍神の青銅色と錦鯉の赤と黄色、桜のピンクととても彩色豊かな一枚です。まるで絵画のワンシーンのよう。
時間の経過とともに桜も体力は衰え咲かせる花の数を減らしていきます。それでもきれいな花を咲かせ我々を迎えています。
ライトアップされた四海唱導の庭はとても美しく気持ちを落ち着かせてくれます。縁側に腰かけずっと眺めていたい、そんな写真です。
本堂のスケールの大きさがよく伝わる一枚です。青白く浮かび上がった本堂の姿がよく撮られている一枚だと思います。
この写真は、なるほどそこを撮ったか!!と思わされた一枚です。見ていて、どことなく落ち着く写真です。
妙顕寺の回廊の写真です。一見ただの廊下のように見えますが、左右で対照的な桜と紅葉が美しい一枚です。
儚くも美しい、そんな言葉がとてもよく似合う一枚になってます。瞬間を大切にしたくなる写真です。
妙顕寺の桜の中で一番立派なものがこちらの桜です。まさしくこの桜のベストショットではないでしょうか。
終わりに
第一回フォトコンテストが無事終わりました。我々僧侶は写真に関しては素人です。
素人ながらご応募いただいた皆様のお写真を一枚一枚拝見させていただきました。
本当にたくさんの方に、様々な妙顕寺を撮影していただくことができました。
我々も知らないような美しさであったり表情であったり、様々な発見がありました。
まさしく大成功となったかなと思います。
ご参加いただきました皆様のお写真は来年の特別公開で展示させていただく予定です。
どのような形になるかは不明瞭ですが、妙顕寺の写真で一部屋埋め尽くしたいと
思っております。今後もフォトコンテストは継続して開催させていただく予定です。
奮ってご参加ください。
今後とも妙顕寺をよろしくお願いいたします。