総 門
安土桃山時代に豊臣秀吉の命により現在の地に移転した妙顕寺は、天明の大火と呼ばれる大火災でそのほとんどが焼失しました。しかしその重要性から、その後まもなく復興し、今日に至るまで、その姿を変えることなく残しています。また、その歴史的な価値から重要文化財として指定されています。
大本堂
洛中を襲った天明の大火によって、妙顕寺もほとんど焼失しました。焼失後、以前の姿で復元された大本堂は、十五間四面(27メートル四方)の総欅造りで、京都府の指定有形文化財に指定されております。
※大本堂、庭園見学には拝観料500円がかかります。
勅使門
大本堂と大客殿の間には皇族の方を迎え入れる勅使門があります。天明の大火以前と位置が変わることなく、重厚な造りの中に菊の御紋の装飾が施されています。格式ある寺院として土塀の壁面には定規筋と呼ばれる白い水平線が引かれており、その本数によって格式の高さが表されています。
三菩薩堂
三菩薩(日蓮大菩薩・日朗菩薩・日像菩薩)を祀るこのお堂は、屋根に瓦ではなく銅板を用いています。美しく緑色に錆が出ており、瓦とはまた違った雰囲気を醸し出している大堂です。
方丈の化粧屋根裏
方丈入口(受付玄関)にお入りいただくと、沢山の木材が張り巡らされた天井がお出迎えします。
このような天井を「化粧屋根裏」と呼びます。天井に板を張らず、垂木や梁、桁などの骨組みをそのまま室内に見せている天井のことです。かつては御勝手(台所)として使用されていました。
鬼子母神堂
天皇もお参りされていた天拝鬼子母神が祭られている。元々は四角形の土壁のお堂であったが、手前に堂宇が増築された。毎月8日に行われる「八日講」の際にお厨子のお開帳が行われ、間近で天拝鬼子母神を拝することができます。